クリエイター

小池 芙紗子

パリ・モンマルトルのアトリエで作業中の小池芙紗子。シルバー925と金メッキの動物モチーフ中心のジュエリー

1982年、東京生まれ。2003年よりパリ在住のジュエリー作家。

モンマルトルの、時間がゆっくりと流れる静かなアトリエで、
動物や植物の気配をひとつずつ手の感覚に写し取り、金属に形を与えています。

ジュエリーに専念する以前、彼女はパティシエの世界で“手の芸術”を学びました。
そこで培った精度、リズム、やわらかさは今も、彼女の創作の根に静かに息づいています。

ふたつの文化のあいだで

日本に生まれ、フランスに育まれた感性。
日本文化に根ざす精緻さと微妙なニュアンス、
そしてフランスの精神に宿る自由さと直感的な表現。
その出会いから、彼女だけの創作言語が生まれました。
理と感情、構築と詩情──そのあわいを探りながら制作しています。

パリのコンテンポラリー・ジュエリー学校で学んだ後、独学で自身の技術を磨き、金属に命を吹き込むように彫刻・石留めの技術を習得しました。

リアリズムと想像力

日本の漫画文化の影響を強く受け、
彼女の動物モチーフの作品にはリアルさとイラスト的な感性が共存しています。
その表情や仕草には、自然と想像の境界を行き来する温かさと生命感が宿り、
精密でありながら詩的、繊細でありながら生き生きとした独自のスタイルを確立しています。

生命を宿すものとして

彼女の作品は、単なる装飾品ではありません。
ひとつひとつに感情と息づかいを吹き込み、
身につける人の物語とともに生きる“存在”として生まれます。

ワックスを手で彫り、鋳造し、研磨する─
時間をかけて形づくられた作品には、手の記憶と素材の記憶が静かに刻まれています。

アトリエから発信する最新の作品や制作の裏側は、Instagram(@fusako_koike_paris)でご覧いただけます。

Excerpt from the TV5Monde show Version Française (2024)
Fusako Koike interviewed at her Paris atelier – TV5Monde feature